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脳卒中と2回目の再発予防:未来を守るために

更新日:2月15日


脳卒中と2回目の再発予防:未来を守るために

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで発生する疾患であり、その種類には脳出血、脳梗塞、くも膜下出血があります。


一度脳卒中を経験された方は、その後も再発のリスクが高く、再発することで身体的・社会的な障害が重なり、生活の質(QOL)が大きく損なわれる可能性があります。


日本では、脳卒中の再発リスクが高いことがデータで示されています。発症後1年以内に約15%、5年後に約35%が再発すると言われています。


再発するたびに障害が重くなり、身の回りの動作が難しくなったり、社会参加の機会が失われたりするケースも少なくありません。そのため、1回目の発症時に再発を予防するための行動を始めることが非常に重要です。


本記事では、再発予防のために必要な生活習慣の改善やリハビリ、自費リハビリの活用について詳しく解説します。


再発予防の柱1:生活習慣の改善


脳卒中の発症には、食事、運動不足、喫煙、アルコール、糖尿病や高血圧などの生活習慣が深く関係しています。再発を予防するためには、これらを見直し、改善することが不可欠です。


食事と水分補給の見直し

食生活の改善は、再発予防の第一歩です。具体的には次のようなポイントが挙げられます。


塩分を控える

高血圧は脳卒中の大きなリスク因子です。日本人の平均的な塩分摂取量は多めですが、1日6g以下を目標にしましょう。


味の濃い食品や加工食品を控え、減塩調味料を活用するのも良い方法です。味の工夫で塩分6gでも美味しい食事を提供できます(※初台リハビリテーション病院栄養科の工夫)。


栄養バランスを整える

野菜や果物、魚を積極的に取り入れ、血圧を安定させるカリウムを意識的に摂取しましょう。また、揚げ物や高脂肪食を減らすことも重要です。


適切な水分補給

脱水は血液を濃縮させ、血栓リスクを高めます。こまめな水分補給を心がけ、特に夏場や運動後には注意が必要です。


適度な運動の継続

運動は血流を改善し、再発リスクを軽減します。


1日10,000歩を目安に

根拠には議論もありますが、わかりやすい目標として有効です。麻痺がある場合は、自分のペースで無理なく距離や頻度を調整してください。


可能な運動から始める

散歩や軽いストレッチ、筋トレなど、無理なく始められる内容から取り組むことが大切です。



血圧と糖尿病の管理


高血圧や糖尿病を適切に管理することも再発予防の鍵です。


服薬の継続

医師から処方された薬を自己判断で中断せず、継続的に服用することが重要です。調子が良いと感じても、必ず医師の指導を受けましょう。


血圧測定を習慣化

家庭用血圧計を活用し、毎日の測定を習慣化することで、リスクを早期に察知できます。


再発予防の柱2:社会とのつながりを維持する

社会とのつながりは、再発予防だけでなく、障害の回復を促す重要な要素でもあります。運動麻痺や高次脳機能障害、失語症などの後遺症を持つ方にとって、外部との交流は身体的・精神的な回復に寄与します。


社会参加の意義

社会とのつながりには、次のようなメリットがあります。


身体活動量の増加:外出や散歩の機会が増え、歩行能力や筋力が向上します。

認知機能の向上:人と接することで記憶力や判断力の改善が期待されます。

精神的健康の維持:孤独感が減り、モチベーションが向上します。


具体的な取り組み

家族や友人との交流を増やす:食事や会話の時間を大切にすることで、コミュニケーション能力を維持できます。

地域活動への参加:ボランティアや趣味のクラブなど、無理のない範囲で活動に参加しましょう。

デイサービスを活用:他の利用者と一緒にリハビリを行うことで、目標を共有しながら改善を目指せます。


再発予防の柱3:リハビリと自主トレーニング

在宅生活におけるリハビリは、再発予防と障害の回復において重要な役割を果たします。


保険リハビリの限界と課題

保険リハビリは、1週間に2~3時間程度が一般的であり、十分なリハビリ効果を得るには限界があります。


また、自主トレーニングを継続できる方は全体の6%程度とされ、さらなるサポートが必要です。


自費リハビリの活用

自費リハビリでは、次のようなサポートが可能です。


個別ニーズに応じたプログラム作成

生活スタイルや障害の程度、目標に合わせたオーダーメイドのリハビリを提案します。


継続しやすい工夫

リハビリを「楽しみ」と感じられるような内容を提供し、日常生活に組み込める工夫を行います。


リハビリの機会を増やす

保険リハビリの制限を補い、頻度を増やすことで、運動機会を拡大します。これにより、再発予防と回復を加速させることが可能です。



まとめ:1回目で再発を防ぐ行動を

脳卒中の再発は、生活の質や日常生活の動作に大きな影響を与えます。しかし、生活習慣の見直し、社会とのつながり、適切なリハビリを取り入れることで、そのリスクを大幅に減らすことが可能です。


再発を防ぐための第一歩として、医療やリハビリの専門家に相談し、あなたに合った取り組みを始めてみませんか?私たちは、一人ひとりの目標に寄り添い、再発を防ぎ、希望に満ちた未来をサポートいたします。


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